この旅は、文章ばかりです。画像はほとんどありませんので、読んでくれる方、申し訳ありませんが、そこの所は、ご勘弁を…
名鉄新清洲駅から、新名古屋駅へ行き、到着したのが、11時15分頃。まだ「しなの」の発車時刻には、45分ほどある。昨日は、名鉄大里駅〜奥田駅の間で、車との衝突事故があり、正直、ダイヤに影響しているのではないか?と思っていたが、昨日のうちで、ダイヤは正常に戻ったみたいであった。時間があるので、名古屋の駅弁コーナーへと向かい、昼飯を確保した。
11時半前に、ホームへ向かった。まだ「しなの」は入線してなく、「セントラルライナー」の313系が停まっていた。乗車率を見ると、かなりガラガラであった。11時半に定刻にセントラルライナーは発車した。その後、「しなの」の自由席乗り場に、人が集まり始めた。とは、言っても満席にはならない程度の列が並んでいただけであった。11時40分過ぎ、「しなの」が岐阜方から来て、到着した。長野からの折り返しではないようだ。383系の6両である。「しなの」が到着し、真ん中の席を確保した。とりあえず、安心して写真を撮りに行く。写真を撮り終えた後、まだ余裕があったので、6両全体を見る事にした。グリーン車は、2・3人。指定席も半分も埋まっていなかった。自由席は、いつのまにか禁煙だけほとんど埋まっていた。では、喫煙席はというと、半分程度しか埋まっていない。禁煙席は人気があり過ぎる。12時定刻に「しなの」は発車した。
やはり、加速は速い。そして、金山の手前ですでに振り子である事が証明されるカーブに入る。トップスピードで走ろうとしたとき、すぐに減速して、千種駅に到着した。千種ではあまり乗る客は多くなかった。すぐに出発。あっという間にトップスピードに入っていく。時速130キロで走っているのであろう。名古屋市を抜け、春日井に来ると、神領車両区を通過する。そのとき、381系のパノラマグリーン車が2編成置いてあった。あわててカメラに撮ろうとしたが、うまく撮れなかった。時速130キロはさすがに速い。多治見を過ぎ、中津川辺りに来ると、天候も回復してきた。47分で中津川に到着。ここまで130キロ区間。自由席は降りる客も数人見かけた。
中津川を出ると、一気に山間部に突入する。そうすると、平坦部よりは、遅く感じるが、やはり速い。途中須原駅で、点検車のクハ90型を見た。あのような車両があったのは知らなかった。上松の辺りで寝覚ノ床を通過。これをカメラに撮ろうとするが、やはり、スピードが速いためか、うまく撮れなかった。13時22分木曽福島に到着した。かなり乗客が降りるものと思っていたが、乗る人のほうが多かった。禁煙自由席の通路側の座席もかなり埋まった。奈良井、木曽平沢辺りに来ると、天候が悪化し始め、雨が落ちてきた。しかし、洗馬を過ぎ、塩尻の盆地に来ると、天気も曇りになり、走行も安定してきた。13時49分塩尻に到着。ここで、かなり乗客が降りた。でも、乗りこんでくる客は少なかった。
塩尻を出て、10分ほどで松本に到着。ここでもかなりの乗客が降りた。しかし、ホームを覗くと、たくさんの乗客が並んでいた。「あずさ」が隣のホームにいた。と言う事は、乗り継ぐ客がこの中にたくさんいるのであろう。たちまち席が埋まってしまった。松本を抜けると、晴れ間が見え始めた。明科辺りまでは、左側に犀川が見えていた。対岸の方に大糸線が走っているのであろう。そこまでは見えなかったが…。西条辺りに来ると、すでに山の中になっていた。駅では速度を落として、ポイントを渡る事が多い。冠着を通過し、長いトンネルに入る。かなり長い。これを抜けると、姨捨である。トンネルを抜けると、善光寺平がはっきりと見えていた。天気が良いので遠くまで見渡せた。しかし、姨捨駅は通過なので、速度を落とすことなく、駆け下りていく。そのために、また写真を撮れなかった。14時41分篠ノ井駅に到着。ここは、しなの鉄道の乗換駅。しかし、降りる客は少なかった。すぐに出発。長野新幹線の高架橋と並行して走りつづける。今回は、「あさま」を見る事が出来なかった。14時49分、終点の長野に到着した。
反対のホームには、次に乗る189系の「信越リレー妙高」が停まっていた。6両編成で、一番後ろが指定席であった。信越本線で一番の乗り得列車である。車内を見渡すとほとんど空席であった。安心して前の座席を転換して、リクライニングを思いっきり倒してくつろいだ。発車時間がせまってくると、人がたくさん乗り込んできた。よくみると、ほとんどの窓側の席が埋まっていたのに気づいた。15時09分定刻に出た。
まず、引出しのショックに驚いた。さすが国鉄車両と思ってしまった。加速も先ほどの「しなの」に比べると遅い。駅から離れると、新幹線のところにE2系がホームに進入する所が見えた。新幹線の高架橋が反対側に行くと、長野車両区が見えてきた。「あずさ」で活躍していた189系や183系が解体待ちをしていた。普通列車として使えば良いのに…、と思ってしまうのだが…。三才駅を過ぎると、市街地を外れ、果樹園が広がってきた。りんご畑であった。新幹線の高架橋も、また右側に変わった。豊野駅までに半分くらいの乗車率となった。やはり、ローカル線の特徴を表している。
豊野には、新幹線の車両基地があった。まだ北陸新幹線の路線延長工事は行われていないようであった。車両基地の周りには、畑が一面に広がっていた。高架橋すら見えなかった。飯山線と離れて、山岳路線と変わっていく。牟礼駅ではすでに山の中の駅というたたずまいであった。妙高高原駅に着くと、雨が降り始めてきた。山岳になると天気が悪化し始めた。新潟県を境に雨が降っているのであろうか。山を抜けた二本木駅でスイッチバックを体験し、16時13分新井駅に到着した。
駅のホームには、高校生の大集団がいた。まちがいなく、通学列車だ。たちまち満員となってしまった。平坦な路線に戻ったのか、189系もスピードを上げ出した。北新井駅にも高校生がいた。高田駅に着くと、降りる高校生もいるが、乗って来る高校生の方が多かった。しかし、立ち客が出ることなく、終点の直江津駅に到着した。6両編成なので、かなりの高校生が乗っていた。降りて確認すると、結構な量である。その3分の1程度が隣のホームにいた、北越急行の越後湯沢行きの普通に乗り換えていった。転換クロス車とボックス車の2両編成の北越急行は、すごい満員となっていた。それを横目に、改札に行き、荷物を預けて、日本海を見に行く事にした。
徒歩で商店街やメイン道路を通り、関川の堤防まで来ると、河口が見えていた。日本海が近い証拠だ。足早に河口の方へと堤防沿いを歩く。15分ほどかけて、海に出た。河口の辺りは公園となっていた。船見公園であった。駐車場やトイレなども完備されていた。遊具などはなかった。防波堤から海を覗くと、穏やかであった。雲も切れていて、夕日のように赤くなっていた。しかし、余裕時間がない為に、すぐに駅に戻ることにした。
今度は、近道をして、駅に戻った。すでに直江津駅に着くと、薄暗くなっていた。日の暮れるのは早い。駅前の横断歩道では警察官が見張っていた。誘導棒を持って歩行者の安全に気をつけているのであろう。17時半頃に直江津駅のホームに入った。その前に、駅弁を購入した。品薄かと思っていたが、結構種類が残っていた。駅弁を購入すると、すでに17時40分を過ぎていた。すぐに長岡行きの普通が停まっているホームへ急いだ。
6番線に向かうと、6両編成の115系普通列車が停まっていた。夕方のラッシュで混んでいるのかと思っていたが、意外にもボックス席に空席がちらほら見えた。発車時刻が迫ると、富山からきた普通列車からたくさんの高校生らが乗りこんできた。立ち客が出るほど混んできた。17時45分過ぎになって、発車した。少し遅れての発車であった。
やはりローカル線。一駅ごとにだんだんと客が減っていく。柿崎駅を過ぎると、ほとんど客がいなかった。柿崎を過ぎると、海が見えた。しかし、真っ暗な為にはっきりと海を望む事が出来なかった。18時16分青海川駅に到着した。
ここは、海に最も近い駅。ホームのすぐ後ろは海である。波の音が静かであった。海側には、待合室はなく、反対側に向かう事にした。待合室は少し汚かったが、ノートや本などが置いてあり、それを見ていたりした。しばらくすると、「トワイライトエクスプレス」が通過した。目の前を通過するのをはじめてみたが、早く乗ってみたい車両である。特に、一番後ろのスイートは展望になっているので、鉄道旅行での夢である。トワイライトが通過すると、今度は海岸に出ようと考えた。しかし、真っ暗で明かりなどがなく、危なかったので断念する事にして、待合室で約1時間過ごす羽目となった。蛍光灯には、いろいろな虫が飛び交い、時には、自分のところへ向かって来たりする虫もいた。時間はあっという間に過ぎていき、19時10分頃に、ホームへ向かう事にした。ホームから海を眺めていると、トンネル内から音が鳴った。どうやら電車が来たみたいだ。
ライトがだんだんと近づいてきて、115系の長岡行き普通が到着した。降りる客は全くいなかった。もちろん乗る客も。驚いた事に2両編成であった。混んでいるのかと思ったが、ガラガラであった。次の鯨波駅では部活帰りのジャージ姿の高校生が数人乗り込んで来た。鯨波を過ぎると、海岸線とは離れていき、柏崎市街が見えてきた。19時23分柏崎駅に到着した。改札口のあるホームに停まった。特急がこっちの方に止まると思っていたが、これには、少し意外であった。
降りてから、すぐに別のホームへ行き、特急「北越」のホームへ向かった。自由席のホームは、やはり数人が列を作っていた。すぐに、「北越」の到着案内が流れた。485系の6両編成であった。先頭車の自由席に乗り込んだ。やはり、窓側はすべて埋まっていた。しかし、通路側があるので、とりあえず座る。意外と混んでいるのには、驚いたが、次の長岡駅で結構降りるだろうと予想しながら、座っていた。
19時27分、停車時間数秒で「北越」は発車した。車内はボロだった。リニューアルされた車両ではないようだ。柏崎から平坦路線に変わっているのか、北越はかなりスピードを上げていた。だが、景色が暗い為に、どこを走っているのか分からなかった。なので、そのままボーっとして過ごす事とした。車内販売があった。しかも弁当にサンドイッチなどがまだ残っているようだ。「いなほ」に乗ったときは、もうこの時間ではメシは有りつけない時間なのに、「北越」では飢えには困らないようだ。
19時45分頃、長岡到着がせまる頃、長岡で降りる客がデッキへと向かっていった。空席が増えた為、すぐに移動して、速攻でワンボックス状態にした。19時52分長岡駅に到着した。降りる人が多いだろうと予想していたが、意外にも少なかった。もちろん乗り込んでくる人も少なかったが…。長岡を出たところで、夕飯とした。
越後平野に入った、「北越」のスピードは相変わらず速い。夜景を見るが、真っ暗である。周りはほとんど田んぼなのであろう。見附、東三条でも「北越」に乗りこんでくる客がいた。しかし、車内改札は一度もなかった。ただ乗りできそうだ。新津で数人降ろし、E127系を発見。しかも越後線の内野行きと表示してある。上沼垂車両所が見えてくると、鉄道唱歌のオルゴールが鳴り出した。車両所を見ると、「きらきらうえつ」の車両があった。明日の運行の為に、準備万端なのであろう。20時42分定刻通り、新潟に到着した。
次の「いなほ」までには、1時間近くあったので、改札を出ようとしたが、お手洗いで時間を取った為に、改札を出ずに、すぐに「いなほ」の自由席の乗り場へ向かった。すでに2・3人が「いなほ」を待っているような、姿をしていたので向かったのである。
今度の「いなほ」は最終便で、しかも4両編成という短編成。自由席も2両しかないので、かなり混雑する事を予想しての事であった。とりあえず、乗り場の一番前に荷物を置いて、ベンチで列車が到着するまで待っている事にした。21時を過ぎていても、駅そばやキオスクが開いているのは、驚いた。さすがに新潟駅である。きっと「いなほ」が発車するまでは、開いているのであろう。7番線に臨時特急の新潟行きの「いなほ」が到着した。自由席、指定席と共に、ガラガラであった。臨時と言うのは、ねらい目である事が良く分かる。21時半になると、禁煙自由席には、列が並び始めた。もちろん、先頭に自分の荷物があるので、焦る必要はないが…。喫煙自由席の方がやはり人は少ない。
21時35分になって、「いなほ」が到着した。485系の4両編成であった。ボロ型を覚悟して乗りこむと…。なんと驚いた事に、白鳥型のリニューアルされたデラックス車であった。床がかさ上げしてあり、窓かまちも新車並になっており、座席間隔も広くなっている。おまけにワイドビューと同じ位の窓の高さ。これは、大正解であった。しかも各座席には、読書灯まで設置されており、485系とはとても思えない設備であった。発車時刻が近づくと、新幹線の乗換え客も多いのか、自由席は、ほぼいっぱいとなっていた。21時46分定刻に発車した。いつもの事なのか、自由席で立ち客がいた。
21時58分豊栄駅に着いた。もはやここで、数人が降りてしまった。早いものである。特急代がもったいない気がするが、E127系のロングシートに乗るのに比べれば、このリニューアル特急の方が良いかもしれない。22時07分新発田駅に到着。ここでもかなりの客が降りていく。新津方面からの客なのか、この駅から数人が乗りこんできた。線型が安定しているこの区間で、直江津で買った駅弁の残りを賞味する事にした。中条、坂町と次々と通勤客らを降ろして、22時33分、村上駅に到着した。ここで、かなり降りていき、乗車率が半分以下となった。
村上を発車して、しばらくすると、電流が変わる為、照明が真っ暗になった。15秒ほど続いた。明かりが復活すると、速度は、先ほどよりも落ちていた。いよいよ平野が途切れてきた。いつのまにか海岸線に出ていた。急カーブが多く、きしむ音も聞こえるようになった。並行する国道も夜が遅いせいなのか、あまり車を見る事がなかった。暗いせいで、笹川流れなどの景勝地を見ることなく、23時03分新潟県最後の駅、府屋に到着した。ここでも数人が降りていった。改札口は、すでに閉ざされていた。23時16分、あつみ温泉駅に到着した。しかし、誰も乗り降りする人はいなかった。あつみ温泉駅も寂しい所であった。鶴岡に近づいてくると、速度が上がり始めた。海岸線はいつしか離れて、また平野部に戻ってきたのであった。トップスピードに近い状態で走っていく。
23時36分定刻通り、鶴岡に到着した。降りてみると、結構たくさんの乗客が乗っていたようだ。自由席からの乗客は少ないようであったが、指定席から降りる乗客が多いようだ。発車する直前に、車内を見ると、指定席はまだ半分以上が埋まっていた。ということは、遠距離者は、この指定席を利用するのであろう。しかし、混雑している指定席より、最初だけ混雑する自由席の方が楽かもしれない。鶴岡駅も、この時間では駅員は誰もいなかった。電光掲示板だけが点滅して案内をしていた。山形県は天気がよさそうだ。月も星も出ていた。明日の天気はどうなのであろうか?